以前から立ち寄りたいと思っていながら
なかなか行けずにいた川崎市の岡本太郎美術館。

岡本太郎は大好きで、渋谷に壁画<明日の神話>が
常設されたときにも見に行きました。
ブログでも紹介しましたよね。

ようやく今日、美術館に行ってきました。


専修大学近くの森の谷間に
“もっさり”と存在する不思議な建物。

岡本太郎美術館遠景















土地の傾斜に合わせて階段のわきに小川が流れ、
屋根の上に緑があったりと
人工物の上に自然が覆いかぶさったような印象があります。

近くには日本民家園があり、
その茅葺の家屋を眺めながら遊歩道を下っていくと
なにやら森の中に置き去りにされた
山村に入り込んでいくような……。

でも、入口は現代的。

岡本太郎美術館エントランス




















造形物もたくさんありましたが
絵画がやっぱりすごかった。

想像はしていたけど
思っていた以上に圧倒されました。

とくに印象的だったのは
1950年に二科展に出品された<森の掟>かな。

額から鼻筋にかけて
ファスナーになっている獣が中央にいて
こちらへ飛び出してくるような、
有名なあの絵です。

赤い色が驚くほど鮮明で
60年も経っているとは思えません。

絵に顔を近づけて筆遣いを見ると
キャンバスに筆を置いたところから
一気に線を描いているんですよね。
ためらいがない。

絵の中に登場するさまざまなアイコンも
それぞれ意味があるようでおもしろいのですが
こういう絵の勢いみたいなものは
実際に見ないとわからないものですね。


満喫したあと外に出て、
階段を上がって建物の屋上にまわりこむと
<母の塔>が。

母の塔





















高さ30mの巨大なシンボルタワー。
手を挙げている人の大きさは人間よりも大きいんじゃないかな。

天気がいいと、きっと光り具合が違って見えるんだろうな。

大阪万博の<太陽の塔>は70mかあ。
う〜ん巨大!

この<母の塔>は
多摩川湖畔に建つ、母かの子の文学碑<誇り>と
向かい合うように建っているそうです。

こんどは<誇り>のほうにも足を運んでみようと思ってます。


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